4月25日 一冊の本

TURNとは別の件で六本木で打ち合わせ。本屋に立ち寄って折形関連の本がないかみてみたところ、とってもシンプルできれいな装丁の一冊の本に出会う。まだ何もわからないままの折形。ひとまず持ち歩いては身近な人たちにその本を見せてみることにした。日常に潜む折形の文化に出会えそうな気がした。

土地のリサーチをするのには少しばかり慣れているが文化のリサーチというのは不慣れな部分が多く苦戦した。折形について調べる中でわかってきたのは文化というのは人が関わりながら受け継がえれてきたものだという当たり前のことだ。その人によって秘め隠されることもあれば、幾分変化することもあるし、一変に広がることがあれば濃縮された結果形を大きく変えることもある。各時代に存在したその文化を受け継いだ人々がいるわけでそういった人々が幸運にも同時代にも多くいるということ。その伝える、または守る姿勢というは当たり前だがそれも多様である。その人々を前にして正直なところ不安で殻に閉じこもりそうになった。それでも調べるなかで“どきっ”とするようなときめきがあったそれをどうにか信じつつ不慣れなリサーチを続けた。

最終的にその本屋さんで出会った一冊の本をきっかけにその著者である長田なお氏に会いにいってみることにした。