ふと思いついた面白いことを誰かに言ったら馬鹿にされそうだから誰にも言わずにすることもあるし、試しに誰かに言ってみたりすることもある。
私は2週間前、公園にいた蟻たちから葉や枝を奪った。
「アリに“ごめんなさい、ありがとう”を伝えたいと思う。」この相談にのってくれるのは一体どんな人だろうか。子どもに話したらどんな答えが帰ってくるだろう。大人に話したらどうだろうか。「あなたは夢があるわね」と私に言うだろうか、それとも話につき合ってくれるだろうか、それともめんどくさそうにされるだろうか。
Caminosの人は普通に話をきいてくれた。文学系のクラスだったのでまあそうゆう雰囲気があったからかもしれない。ただきいて普通に答えてくれる。もしかしたら「まぁ付き合ってやるか」と思っているかもしれないがその辺はわからない。アリにあげた方がいい物を一緒に考えてくれたし、その贈り物に似たもの探し、または材料を一緒に公園に探しにいってくれた。その空気といったらなんて心地が良いんだろう。
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これは私がアリから奪った葉や枝。
アリへの贈り物会議をしてからいざ散策へ。私が葉っぱや枝をアリから奪った現場を案内したり。
結構たくさん拾ったりしてきた中から一つずつ選んでそれをたとう包みで包んだ。
たとう包みの“たとう”は“畳む”という意味。シンプルな包みだが結果的に仕上がったものをみるとお供えっぽい感じは結構強い気がした。体力をつけてもらうための石、大勢で担いでもらうための長い葉、蟻を守るためのちょっと硬い葉など。
海の熨斗の仕上げ。写真は金色帯の部分。
先週、同じクラスで白い紙を深い海のイメージで塗ってもらった。本来の熨斗はその名の通り、のした鮑、またはそれに見立てた紙などを入れる。もっと具体的なものをいれたほうがよいだろうか、それとも何も入れないほうがよいだろうか、直前まで悩みに悩んだ。
結局透半透明の紙をいれることにした。熨斗を作るのはちょっと大変だったので手がとまっちゃう人、ため息を付く人、それぞれ。反応が素直。
ゆっくりゆっくり一折ずつ全員を確認しているとやっぱり待ちきれなくてどんどん先に折ってしまう人もいる。一方でちょっと難しいことに挑戦できたことへの達成感を感じるひともいる。完成した写真を撮れなかった。
そして熨斗はやっぱりネクタイとか盾とかにみえるそうだ。日本人からしたら「熨斗は熨斗(そもそもなんだっけ。。)」って感じだけどこちらの人からは何かの形にみえるみたい。
まだ万葉包みをしていなかったのこクラスで万葉包み。また言葉にみたてて葉っぱ等を包んでもらった。