4月3日 ちょっと変なものを贈るために


3月に行った釜山には友人らを訪ねて行ったので買い物などはほとんどしなかった。けれどもそのかわり変なものを道で拾ったりしてなんとなく持ち帰ってきた。

滞在したホテルの前に落ちていたプラスチック製の花札。浜で拾った海など。私にとっては魅力的な拾い物だがこの変なもの(変で面白いもの)を誰かに共有しようと思ったとき、ましてそれを贈り物にしようとしたとき、この変なものを引き立たせる工夫が必要だと思い自作の袋に入れてみることにした。袋の材料は空港でもらった韓国の新聞紙。

少しだけ読み方を知っていいるものの意味がほとんどわからない文字の新聞紙自体が面白い存在だ。



これは十数年前、姉が雑貨屋さんで買ってきたおかしな袋。どこかの国の新聞紙でできていてそれが束になって売られていたそうだ。私はそれを何枚かもらった。時々思い出して何かちょっとしたものを入れて誰かに渡すのに使っていたのだけどとうとう、残り一枚となった。捨てられるはずだったであろうただの新聞紙が袋になって外国に運ばれてきたわけだけど、いよいよ貴重な一枚になって使えなくなった。押入れの下に敷いていたり何かを包んでいた新聞紙がそのまま時を重ねて発見されると役割から開放されたとしてもなんだか特別になってしまう。

韓国の新聞紙はまだ残っているのでまた袋でもつくるかもしれない。気になった部分をひとまず正方形に切り出しておくことにした。