5月15日に甥が誕生した。母からは「出産祝い、忘れてない?」と心配をされていたが私は全く忘れていなかった。なぜなら何かを包んでみたくて仕方がなかったからだ。
まして、有り余る嬉しさとおめでとう、という気持ちを形にせずにはいられない。祝儀袋や市販の包みにいれて済ませるわけにはいかなかった。袋にいれる、と包むの大きな違いは袋はお金を入れるだけ。(袋を自作するとなればちょっと別の話だけど)包むには折る時間、水引をつけるなら水引を結ぶ時間があってその時間に込められたひみつがお祝いの形になっていくこと。
また、お祝いは相手のためのものであるが包む方が大きく異化していく。「おめでとう」の気持ちが紙を折りながら自分自身にも染み込んでいくというか、とても不思議な体験だった。水引を結ぶのも慣れないので少々ばらついてしまったが本を見ながらなんとかできた。
※ 紙は先日手に入れた木肌の紙。折形の紙の色は白が基本である。