8月24日(5日目)ウノ、ドロス、トレイス、クワトロ  リズムとアイディア

ウノ、ドロス、トレイス、クワトロ …ウノ、ドロス、トレイス、クワトロ …
uno, dos, tres, cuatro…uno, dos, tres, cuatro…uno, dos, tres, cuatro…

何かの呪文かと思った。







朝、ホテルのカフェからみた地面が濡れている。やっぱり雨だ。傘をさして出発。


昨日唐辛子をくれた彼女が今日は貝殻と石をくれた。どれもつやつやしていて触ると気持ちがよい。

昨日お花をくれた方が今日は塗り絵した曼荼羅を。前に詩をくれた方が今日はお母さんの手作りの壁飾りを。

私はなんだかもらいっぱなしである。なにかおもしろいサイクルを作り出したい。

音楽の時間
Caminosでは3つのグループがあって時間差でいろんなクラスが設けられている。アート、写真、ラジオ、音楽、演劇、文学などなど。部屋もいくつかあって、私はそのうちの一つの部屋を固定で使わせてもらっている。ある時は私が別の部屋でクラスに参加、ある時は私の部屋にグループが来る。今日はCaminosに着いてすぐクラスに参加せずに部屋の模様替え。部屋の中央になるべくものを置かないスペースをつくった。もらったものに唐辛子があったので唐辛子の包みをやってみたり。午前中のクラスに音楽があったので1時間だけ参加した。机を囲んで椅子に座り手拍子とプラスチックのカップで音を出す。リズムに合わせての合唱。ウノ、ドロス、トレイス、クワトロ …ウノ、ドロス、トレイス、クワトロ …聞きなれない言葉に戸惑いながら皆の真似をして私も参加。ゆっくりやってもなかなか全員ぴったり合わないのだけど、その上手くいかなさが楽しい時間を作っている。
ウノ、ドロス、トレイス、クワトロ …これは1,2,3,4…のことだと途中で気がつく。

私はクラスに参加してもしなくてもよいのだが、参加したら必ず面白い時間になるし何かしら創作のアイディアにつながる気がした。1,2,3,4…とリズムよくアイディアが浮かんでくる予感がしてきた。

午後、写真のクラスがあると教えてもらったので参加してみることにした。講師の方が私の部屋にきてあることを提案してくれた。今日はマクロ写真を撮るので私の部屋にある自然物や材料、折形の雛形がちょうどいいそうだ。どんな風に撮影してもらえるのか、、楽しそうだったので是非、ということでクラスの人たちに来てもらった。

  










絶対私なら撮らない、撮れない写真。

昨日から言われてたんだけど熨斗が逆さまのネクタイにみえるらしい。熨斗は折形の中でも特別で格の高いものなので「ネクタイかぁ。」と私はちょっと残念に思っていた。今日もその話がでて、あ!とひとつイメージが湧いてしまった。


アルゼンチンは日本からしたら逆さなのだ。なにか素敵なストーリーができそうな気がしてきた。 

その他、真っ赤になった楠の葉を撮影してくれた人がいて、それをみた講師の方が「真っ赤な唇みたいだね。」と言った。私はその言葉をきいて自然物を他のものに見立てて折形を使って包んだりできないかな。折形には紅包みというのがある。 

音楽の時間は終わっていたけどクラスに参加すればするほどテンポよくアイディアが浮かんでくる。

最後は演劇の時間。言葉を使わずにある場面を表現するというもの。2,3人ずつの発表。あまり笑った顔をみたことがない人や動かないように見えた人がめちゃ活き活きとしながら演劇をしているので驚いた。私が回答者になってその場面がどんなものか答えるのだったけど結構正解した。

今日はマミさんがいなかったので昨日までの2日間とはお互いの理解の進行は遅かったかもしれないがこんな日があっても大丈夫だ、と言葉なしの演劇の時間で少し力がついたかもしれない。


最後にこちらはCaminosの玄関。ナンテンとツワブキ。ヤツデににた植物。
赤い実が今は冬やっぱり冬だ、と教えてくれた。