8月25日(6日目)絵を描いてみる


石の絵を描く
石の模様を絵で描いて欲しい。
私はこちらにきてお願いばかりしているかもしれない。今日のお願いは絵を描くことだった。模様を、というところは伝わったりちょっと伝わらなかったりで石を描いてくれた 人が多かった。

ところで、実はまだ時差ボケが続いている、ような気がする。寝る時間も起きる時間も3時間ほどこちらの時間より早い。体の睡眠時計はアルゼンチンに到着していないようで日本でもなくて世界のどこかの国にあるみたい。お腹が減るのはこちらのご飯の時間だが日本のお米が食べたくなっちゃって困っている。目は結構こちらになれてきた。街路樹の大きさや種類に目を奪われずに歩けるようになってきたが時々まだ驚いてる。こちらの日常的な挨拶にはまだぎこちないがハグしながらお互いのほっぺたを合わせるからほっぺは完全にアルゼンチンにいる。仕事のことをPCでしているので指先は日本とアルゼンチンを行ったり来たり。丸い(?)の地球の上で体がばらばらに動き回っている。

今日は週の終わり。三週間の交流期間の3分の1が終わろうとしている。Caminosに向かうバスの中で残りの2週間のことを考えてみた。来週は折形で包むものをテーマにした(折り以外の)創作の時間を多くとってみよう。その時間を一緒に過ごした後、再来週はいよいよ折形の時間にしてみよう。折形を携えてこちらにきたわけだが折形で大事なの心を形にして折ってみるということだ。だから急にたくさん折ろうとするのはちょっと違うかも、と思ったのだ。今日までの数日でいくつかの小さなプロジェクトを思いつたのでそのプロジェクトにそって来週から創作してみよう。今日は授業に参加せず部屋でそのプロジェクトについて練ってみようかなとぼんやり考えていた。

だが、

Caminosでの今朝の最初のクラスはアートのクラスだった。始まりと同時に私の部屋に集まってくる。(※アートの時間は基本はこの教室を使っている。)「で、今日何するの?」という雰囲気になってしまい戸惑いつつ思い切ってプロジェクトの一つを初めて見ることにした。素材は週末にじっくり吟味して…なんて思っていたがもうここは勢いでいってみるか、そんな感じだ。以前からCaminosの人たちは絵を描くことも好きだと聞いていたのでみんなで絵を描いてみることにした。
ここ数日、かいしきに置いたり、撮影の対象として活躍してきた石ころを今日は絵で描いてみることに。描いたもを使って作りたものがあったのでその旨マミさんを通して伝えた。


まずは改めて石をみてもらう。そのあと、紙と画材を渡すとすぐにかきはじめた。
石の形をかく人。丸を描いて石を表現する人、石の中に点々をかく人、石の影を追うようにかく人、私にメッセージを込めて描いてくれる人、ちょっと描いてすぐやめちゃった人、なんとなく描いていて、偶然誰かが転がした石にそっくりな絵になってた人などそれぞれ。



時間に余裕があったので大きな紙にみんなで描いてみることにした。画材はCaminosのものを借りた。最初、各々が描いたものがちょっとビビットな色だったので反対に暗めの色にしてもらった。


私が描いて欲しい、描きたいといったからだろうか。絵を描き終えると「あなたのために描いたのよ」という感じで嬉しそうに持ってきてくれる。もっと感覚的に自由に…と勝手に思っていたけど「誰かのために…」という心使って描かれたものも多くあった。あとはみんなで描くのが楽しかったようでクラスのあとそれぞれその気持ちを語ってくれる人が多くて驚いた。


今日は地球儀、コンパス、鏡を借りた。あいにく今日は曇り時々雨。太陽の位置は確認できないが数日前の記憶をたどるとノルテよりっぽい。

エステ、オエステ、スール、ノルテ!

東西南北も覚えた。



1人の男性からもらった木の実。楓の実とポテトチップみたいなハカランダの殻。
どれも形がきれい。すごく嬉しそうに持ってきてくれた。



午後、Caminos出身でアーティストとして活躍しているマリア・スランさんが来てくれた。部屋に飾っている折形のサンプルを見て水引がしたいと言う。水引は私にとっても難しいのでまだここでやってみる予定ではなかったがせっかく来てくれた彼女のために一緒にやってみることにした。もうすぐ彼女のお母さんのお誕生日だそうで、それなら!という気持ちもあり思い切ってやってみた。


これは見本につくった一本の水引でつくった鮑結びをマリアさんがさらに絡めたもの、こんな感じで本番も絡めて鮑からぐるぐるからまったものができた。水引の色には意味があって陰と陽がある、それを伝えてあげたらどうなったかなぁと気になった。私はその意味を知っているので彼女が絡めたその水引がより一層興味深くみえた。


パブロさんがつくってくれたハーブとハチミツ入のマテ茶!



パブロさんすっかりかいしきを覚えてくれた。


Caminosをでてパブロさんにつれてきてもらったラ・プラタ川。こちらの18時はおやつ時間でもありデザートを頂きながら雷鑑賞。夜ご飯も奥さんのフェルナンダさんと一緒に。おいしいお肉が食べれるお店に連れて行ってくださった。ドライブ中パブロさんのスパルタレッスンでいくつかのスペイン語を教わる。

なんとか覚えたのは上下左右

アリーバ、アワーホ、デレーチャ、エスキエーラ。

これ、今後の折形に活かせるので必死に唱えて覚えた。